こんにちは、つねです。
今回はウェブ解析の設計についてご紹介いたします。
※本記事はウェブ解析士の試験内容の復習として筆者がまとめたものになります。興味ある方はぜひ資格を(^_^)
ウェブ設計の前に決めること
解析計画を立てる前に、以下の3つの要素である「ゴール」「スコープ」「関係者」を定める必要があります。
ゴール: まず、解析の目的を明確にし、なぜその解析を行うのかを把握することが重要です。目的を達成するためにどのような解析が必要かを考え、解析のゴールを設定します。ゴールはデータの取得に関する部分だけでなく、プロジェクト全体の成果に貢献することを念頭に置いて設定します。
スコープ: スコープとは、解析の対象範囲を指します。オンラインだけでなく、オフラインのデータも含めてスコープを考慮することが重要です。限られた時間の中で効果的に解析するために、必要な範囲に集中することが求められます。
関係者: 解析に関与する関係者を洗い出すことも重要です。データの収集や報告に関わる責任者や、オウンドメディア、SNS、広告、アプリなどを運用・管理している担当者、制作会社や広告代理店、申し込みを受け付けるコールセンターや営業担当など、解析結果を報告する関係者を特定します。
これらの要素を明確にすることによって、効果的な解析計画を立てることができます。
ウェブ解析設計の流れ
ウェブ解析設計の流れは以下の通りです。
- 情報整理
- 人員確保・教育
- 技術選定・導入
- ウェブ解析のフェーズ
- ウェブ解析計画の作成
情報整理
サーバーやウェブサイト、自社内で利用しているサービスに関して、全体的な把握をするためには、「どこに」「どのような情報が」「どのような形で」存在しているのかを理解する必要があります。
設定した範囲に応じて整理することが望ましいです。使用しているメディアごとにカテゴリ分けするのも有益です。
人員確保・教育
人員確保・教育では以下の3つが必要です。
1.タスク・担当決め
2.スタッフ・パートナーの選定
3.情報提供・教育
技術選定・導入
解析に必要な技術を選定し、実際に導入します。
例)アクセス解析ツール、アクセス解析補助ツール、広告効果測定ツール、ソーシャルメディア解析ツール。
ウェブ解析のフェーズ決定
開始までのフェーズと納期を決定します。
決定後、本運用に進む前に、必ず試験運用を行います。
また、タグや各種ツールの実装を行うフェーズも検討します。
具体的には、以下の手順で進めます。
- 本運用前に各ツールの動作確認を行います(試験運転)。
- 試験運用の結果を確認し、問題がなければ本運用に移ります。
ウェブ解析計画書の作成
これら全てを具体的なタスク、スケジュールに落とし込み「ウェブ解析計画」としてまとめます。
技術的環境の文書の活用
成果に貢献するためには、データをまとめて報告するだけでなく、解析した内容を基に施策を提案・実施する必要があります。
そのため、以下のような技術的環境の文章の有無を確認し、ない場合は作成します。
• RFP(提案依頼書/Request For Proposal)
• サイト/システム設計書
• UI指示書
• 体制図・組織図
• セキュリティポリシー/プライバシーポリシー/ガイドライン
• 事業方針、事業計画書
• アジェンダ・議事録
ウェブ解析の実装における注意事項
ウェブ解析の実装における注意事項は大きく分けて5つです。
- 対象とするドメイン・複数あるか
異なるドメインにまたがって解析が必要である場合、トラッキングコードの実装方法の調整や解析方法の対応が必要。
- 検証環境で動作確認できるか
極力、検証環境で動作を確認するようにする。
- タグマネジメントツールでタグが正常に動作しているか
- 本番環境でのリリース後、問題なく動作しているか
- 関係者などを除外しているか