こんにちは、つねです。
アクセス解析、広告効果測定、リマーケティング、CRM(顧客管理)・MA(マーケティングオートメーション)・ソーシャルプラグインなど、さまざまなツールで利用されるJavaScriptのコード(タグ)を管理するために、タグマネージャーが存在します。
タグマネージャーは、ウェブサイトやアプリに埋め込まれたタグの設定、追加、編集、削除などの管理を効率的に行うことができます。タグマネージャーを使用することで、開発者の手を煩わせることなく、マーケティング担当者やデータ分析担当者がタグの管理を行うことができます。
タグマネージャーは、一元的にタグの管理を行うことで、タグの追加や変更が容易になります。また、タグのパフォーマンスやトラッキングデータの収集状況の監視も行えます。これにより、タグの設置や解析にかかる作業時間を短縮し、効率的なデータ収集とマーケティング活動を支援します。
タグマネージャーを活用することで、複数のタグを一元管理し、効果的なデータ収集と施策の実施が可能になります。
そんなタグマネージャーについて紹介いたします。
※本記事はウェブ解析士の試験内容の復習として筆者がまとめたものになります。興味ある方はぜひ資格を(^_^)
タグマネージャーの主な機能
タグマネージャーは、安全に効率よくタグを管理するために主に以下の機能を持っています。
- タグの実行管理
- 変数の共有
- タグの実行ルール
イベント計測(ボタンのクリックなどの計測)、エラーの検知、プレビュー機能、タグ構成のバージョン管理、動作検証。
Googleタグマネージャーの特徴とメリット
Googleが提供する様々なツールとの連携がスムーズに行えるほか、設定しておけば細かく解析できるようになるのが特徴です。
Googleマネージャーの基本用語
- コンテナ:Googleタグマネージャーの設定情報を管理するための単位
- タグ
- 変数:ウェブサイトやページに関する情報を、タグマネージャーで利用するために定義された値を格納する器
- トリガー:タグを発動する条件(ルール)。
またタグマネージャーを使用することで以下のこともできます。
- GA4による分析の強化(ユーザーのサイト上での行動を詳細に取り込める、ユーザーのランクや興味関心といった属性や購買情報に紐ずいたアクセス解析も可能)
- コンバージョンタグの実行
- Googleオプティマイズ(Googleが提供する無料のA/Bテストツール)
A/Bテストを自社で開発して実施することは非常に煩雑で運用の手間も大きいがGoogleを上手く活用することでサイトの改善に向けたアクションを簡単に実行できるようになります。
タグマネージャー運用の心得
タグマネージャーの活用は、現在のデジタルマーケティングにおいて必要不可欠な要素です。
しかしながら、タグマネージャーの活用に関しては、まだ明確な手順が確立されていない場合も多いです。そのため、担当者の自覚と情報共有が非常に重要です。
タグマネージャーの運用ゴールを確立
ツールを導入する際には、明確な活用イメージと得られるメリットが必要です。それがない場合、導入しても効果が得られず、無駄になってしまいます。
自社のビジネスゴールは何かを明確にし、ウェブサイトをどのように活用すべきかを考えることが重要です。ビジネスゴールを中心に施策を検討することで、具体的なタグの実装や運用方法を設計できます。
導入先のサイト構成の徹底した理解
タグマネージャーを導入する際には、サイトの構成を正しく理解していないと、タグの実装が漏れたり不要なタグが実行される可能性があります。
これによって、ビジネスに悪影響が及ぶ可能性があります
連携するツールに対する理解
Googleタグマネージャーの変数やトリガーの使い方を理解しても、実際に取り込んだデータを解析ツールで分析する方法がわからないと、データの活用は難しいです。
同様に、広告に関しても同じことが言えます。高度なリマーケティング広告を実施したい場合、まず各広告サービスが提供する機能を理解する必要があります。
タグマネージャーの運用ルールを定義
タグマネージャーはデジタルマーケティングの効果的なツールでありながら、不適切な使用によってウェブサイトの機能が低下したり停止したりするリスクがある可能性もあります。
タグマネージャーを業務で使用する場合は、次の点に留意する必要があります:
- タグマネージャーへのログイン権限は信頼できる人に限定すべきです。
- 新しい機能を一般公開する前に、十分な検証を行うことが重要です。
- タグを追加する場合は、依頼者、目的、利用機関などの情報を記録しておくべきです。
- 問題が発生した場合の対応策や関係者への連絡先を共有しておくことが重要です。
これらの事項を関係者に徹底して周知しておく必要があります