あなたはいいデザインを見たときどこがいいなと思ったのか言語化できますか?
最初から「このデザインの~っといったところがいい」なんて言える人は稀かと思います。
僕もデザインの勉強をする前~初学のころは自分の感性でデザインの良しあしを決めてた。
デザインの先生になるなら説明できないといけないけど、自分でやる分にはできたらいいけどそれよりも伸ばすスキル(デザインの感性を磨くこと、ロジックを落とし込むことなど)があるんじゃないかとずっと思っていた。
なんとなくいい→言語化して説明
これができるといい利点ってなんなのかなと思っていろいろ探ってみた。
はじめは説明できるようになること=デザインが上達する、という点がつながらなかったのですが、
デザイナーとしてお仕事をしようと思ったときに説明できる必要性が見えてきたので語る。
自分はロジカルチックなデザイナーなんで改めてなぜこのデザインがいいのかを説明できないと生きていけないと思う。
自分がデザインのセンスがないと思うなら説明できるようになり、ロジカルにデザインをできる人を目指すべき。
そうでない人も一応見ていただけると嬉しい。
1
いいデザインには必ず意図がある。
デザインにはなんで自分はこのデザインが良いと感じたのか、それはほぼ100%理由がある。なんとなくではない。
作者の明確な意図がある。
なんで制作者はなんで企業のロゴはハトをモチーフにしたのか、それはほかの生き物ではだめだったのか、
なんで要素の配置をばらばらにしているのか、なんで文字を斜めにしているのかなどなど、因数分解していくと何かしら理由があります。
それを感覚でできちゃう人も中にはいます。
ただ自分にはそのセンスはなかったです...
だからちゃんといいデザインがなんでいいデザインなのかの原因を徹底的に分析し、言語化することでいいデザインの良しあしを決められるようになります。
2
フラットな目でデザインを見ることができる。
デザインって見る人によって印象が違うのもです。Aさんがいいと思ってもBさんは気に入っていない、なんてことは多々あると思います。
デザインをクライアントに見せるときはデザイナーの中で一番いい出来をお渡しするけどクライアントから修正要望があればその時点でデザイナーとクライアントでそのデザインを見ている印象が違うから起こる現象です。
それを少しでも減らすことがデザインの言語化だと思います。
客観視って言われると難しい、けどいいデザインの原因を追究することならまだましに感じるかと思います。
ただどっちも同じこと。
3
クライアントに提案できる。
クライアント様はデザインを外注する以上、ご自身が納得いくデザインを求めて外注する。デザイナーに任せたら要望をかなえてくれる。
そういう風に思っていると思う。
その際に「なんとなくかっこいい」「~という理由でかっこいい」
なら後者の方が納得できると思う。
人間もやもやするの嫌いな性質がある。
ただ言語化もちゃんと学習しないと身に付かない。
飲食店でも産地の説明があるのとないのとではその食べ物の見え方が違うと思う。
難しいから価値がある、そういう風に思っている。
だからクライアントの思っているなんとなくを解説してあげることもデザイナーの役目なのかなと。
また説明ができることでクライアントとデザイナー間でのやり取りも少なくなる。
結論、言語化はデザインのスキルと同等かそれ以上の学習を要するけど、圧倒的なセンスがないなら身につけないとデザイナーとしてやっていけないと思う。