こんにちは、つねです。
今回は外部データ連携による解析ついてご紹介します。
最近、営業担当がリードと会うことが難しくなってきています。そのため、ウェブ解析を行う際には、外部データとの連携が必要なケースも増えています。
※本記事はウェブ解析士の試験内容の復習として筆者がまとめたものになります。興味ある方はぜひ資格を(^_^)
MA(マーケティングオートメーション)
マーケティングオートメーション(MA)は、ウェブサイト訪問者の行動に基づいてマーケティング施策を実施するためのプラットフォームです。
MAを使用すると、フォームに入力されたメールアドレスに対して、翌日指定のメールを自動的に配信するルールを設定することができます。これにより、一連のフローを自動化することが可能です。
さらに、MAはマーケティング活動に必要な機能やレポーティング、スコアリングなども提供しており、施策の実行と結果の計測に役立ちます。
MAの主な役割は、「顧客開拓を仕組み化すること」です。
つまり、計画的に最終的な成約顧客を獲得することや、リードから段階的に顧客を育成していくことなどを実現します。
MAツールの機能
MAには、リード管理、リードジェネレーション、リードナーチャリング(リードとのコミュニケーションを通じて成約を促進し、関係を向上させる機能)、リードクオリフィケーション(成約の可能性が高いリードを絞り込む機能)などがあります。
これらは、MA内でフィルターのような役割を果たし、状況に応じて使い分けることができます。
MAを選ぶ際には、「カスタマーの母集団であるリードの数を増やしたいのか」「既存のリードを成約に近づけたいのか」といった目標やニーズに基づいて適切なMAツールを選択することが重要です。MAで達成したい目的を考え、最適なMAツールを選ぶことが重要です。
SFA
SFA(セールスフォースオートメーション)は、企業内の商談活動を記録し、可視化するためのプラットフォームです。
SFAは、リードナーチャリングサイトの計測と連携して、「成約率」や「受注率」といった営業活動の重要な指標(KPI)を正確に計測するのに役立ちます。
これにより、営業活動の成果を客観的かつ定量的に評価することができます。
SFAは、営業活動を「見える化」し、営業プロセスの「効率化」と「標準化」を促進するために使用されます。
営業担当者の活動や進捗状況を透明にし、情報の共有やタスクの管理を容易にします。
これにより、営業チーム全体の生産性や効率が向上し、一貫性のある営業手法が確立されます。
MAとSFAの連携
MAとSFAを組み合わせて使用することで、施策の幅を大きく広げることができます。
MAによるトラッキング情報と顧客管理情報を組み合わせることで、新規顧客と既存顧客に対して異なるシナリオを進めることが可能となります。
ただし、注意点として、それぞれのツールにおける「顧客」の定義や管理方法が異なることに留意する必要があります。
SFAでは、名刺や資料請求などの情報をもとに、「会社名と名前」単位で顧客を管理することが一般的です。
一方、MAではCookieなどを使用して顧客を識別し、トラッキングしています。
したがって、「SFAに登録されたAさん」と「MAでトラッキングしているAさん」をどのように紐付けるかが重要なポイントとなります。
また、単にツールの連携するだけでなく、マーケティング活動と営業活動の密な理解と連携が不可欠です。
ウェブ解析士としてMAとSFAの両方を統括する立場では、ウェブとリアルのデータを結びつけるだけでなく、部署間の連携とファシリテーション能力も求められます。
マルチデバイス解析
複数のデバイスを使用しているユーザーを分析(マルチデバイス解析)するには、以下の手順を実行する必要があります。
- ユーザーにログインしてもらいます。
- ユーザーIDを取得し、これを識別子としてCookieに保存します。
- ウェブ解析ツール内で、ユーザーIDをキーにしてデバイス間の行動を関連付けます。
ソーシャルログインによるマルチデバイス解析
LINE、Facebook、Twitterなど、ソーシャルネットワーキングサービスを利用するユーザーが増えている。
そのためSNSアカウントを使ってログインする会員登録方法の増えている。
(アカウント作成のときSNSアカウントから登録するやつ)
SSL対応とアクセス解析の設計
SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、インターネット上でのデータの送受信を暗号化する仕組みです。
SSLとTLSは基本的な機能として同じですが、ここでは簡単のためSSLという表現を使います。
SSLは、主にウェブサイトとユーザー間の情報のやり取りを暗号化するために使用されます。これにより、悪意のある第三者からユーザーの情報を保護することができます。
以前から、決済や個人情報の送信フォームなどでSSLが使用されてきました。
しかし、スマートフォンやタブレットの普及により、公衆無線LANを利用する機会が増えたため、セキュリティを強化する必要性が高まりました。
そのため、現在ではウェブサイト全体にSSLの導入が推奨されています。
メジャーメントプロトコルによるデータ取得
IoT機器などとデータ収集を行う場合、従来のウェブビーコン型のアクセス解析ツールでは問題が生じることがあります。
なぜなら、多くのIoT機器にはブラウザが搭載されておらず、アクセスログの収集ができないからです。
この問題を解決するために、Googleアナリティクスでは「Measurement Protocol(メジャーメントプロトコル)」と呼ばれる手法が提供されています。
Measurement Protocolは、IoT機器などが直接データを送信するためのプロトコルです。
これにより、ブラウザを必要とせずにデータ収集が可能になります。IoT機器は必要な情報を収集し、Measurement Protocolを使用してデータをGoogleアナリティクスに送信します。
その後、Googleアナリティクスはこれらのデータを解析し、詳細なレポートや洞察を提供します。
Measurement Protocolを使用することで、従来のウェブビーコン型の制約を克服し、IoT機器などのデータ収集が容易になります。