こんにちは、つねです。
今回は広告におけるエンゲージメントについて紹介します。
※本記事はウェブ解析士の試験内容の復習として筆者がまとめたものになります。興味ある方はぜひ資格を(^_^)
今流行りの広告用語
個人的に今流行りの広告用語をまとめました。
・ネイティブ広告:インフィード型広告やレコメンドウェイジェット型広告などを指しています。
・デジタルPR活動:商品やサービスを取り巻くあらゆる団体や個人との関係性を、より良い方向に構築するための広報活動です。
・マイクロコンバージョン:サイト上での購入や問い合わせなど、最終的な目標達成であるコンバージョンに至るまでの中間地点に設けた目標のことです。
広告の間接効果の種類
広告を見たタイミングで直接的にクリックやコンバージョンなどの成果が生まれる効果を「直接効果」と呼びます。
これは広告の効果が即時に現れる状況を指します。
一方、広告を見たタイミングでは直接的な効果が現れなかったが、後の別のタイミングで生じる効果を「間接効果」と呼びます。
これは広告が見た後に行われる行動や反応によって成果が発生する状況を指します。
間接効果は、広告のインパクトやブランドの認知度の向上など、長期的な目標に対して影響を与えることがあります。
広告の目的や戦略に応じて、直接効果と間接効果の両方を考慮することが重要です。
ビュースルーコンバージョン
ビュースルーコンバージョン(View-through Conversion)とは、広告を見た後(インプレッション)、その後にコンバージョン(目的のアクションや成果)が発生した件数を指します。
具体的には、ユーザーが広告を見た後に特定のウェブページを訪れたり、商品を購入したり、フォームを送信したりするなどのコンバージョン行動が含まれます。
ビュースルーコンバージョンは、Google広告、Yahoo!広告、Facebook広告、Twitter広告など、いくつかの広告プラットフォームで測定することができます。
これにより、広告の視聴が直接のクリックやインタラクションにつながらなかった場合でも、後にコンバージョンが発生したかどうかを追跡・測定することが可能となります。
アシストコンバージョン
上記のケースにおいて、広告をクリックしてウェブサイトを訪問したがコンバージョンが発生せずに離脱し、その後別の流入経路から再度ウェブサイトを訪問し、コンバージョンが実現した場合に、最初の広告の貢献度を評価する指標として「アシストコンバージョン」という概念があります。
アシストコンバージョン(Assist Conversion)は、特定の広告や広告キャンペーンが直接的なコンバージョンをもたらすことはなかったものの、間接的にコンバージョンを支援したと評価される場合に使用されます。
つまり、最初の広告がユーザーの意識を喚起し、後のコンバージョンに寄与したとみなされるのです。
アシストコンバージョンは、複数の広告や流入経路が絡み合う複雑なウェブ解析の中で評価され、各広告の貢献度を理解し、広告戦略や予算配分の最適化に役立ちます。
一般的に、アシストコンバージョンはGoogle広告やアナリティクスなどのウェブ解析ツールを使用して計測・分析されます。
アトリビューション分析
アトリビューション分析(Attribution Analysis)は、コンバージョンが発生した際に、そのコンバージョンに寄与した広告や媒体を分析する手法です。
通常、直接効果(ラストクリックコンバージョン)では、最後にユーザーがクリックした広告や媒体だけが評価されます。
つまり、最後の広告がコンバージョンに寄与したとみなされます。
一方、間接効果(アトリビューションによる評価)では、直前だけでなく、それ以前にユーザーがクリックした広告や媒体も含めて評価されます。
つまり、複数の広告や媒体がユーザーのコンバージョンに寄与したとみなされます。
アトリビューション分析は、複数の広告や媒体の相互作用を理解し、それぞれの貢献度や影響力を把握するために重要です。
これにより、広告予算の最適化や広告戦略の改善など、マーケティングの意思決定に基づいたデータを得ることができます。
アトリビューション分析は、ウェブ解析ツールや広告プラットフォームの提供するデータやモデリング手法を使用して行われます。
企業データを活用した広告手法
ウェブサイトやユーザー情報などのデーターを元にした手法を用います。
Webサイトのコンテンツを活用する
Webサイトのページにあるコンテンツ(内容)を元に、自動的に広告を出稿する方法です。
Webサイトでよく見かけるやつです。
今見ている人にあるのはこれかな〜と推測してやるやつ。
動的リマーケティング
動的リマーケティングは、広告に使用する商品データを特定のフォーマットに合わせて変換し、個々のユーザーに適切な情報(商品の写真、名前、価格、店名など)を表示する広告配信の仕組みです。
具体的には、ユーザーがウェブサイトやアプリを訪れ、特定の行動(商品閲覧やカートに追加など)を行った後、そのユーザーに関連する商品やサービスの広告が再表示されます。
この際、過去の行動データやユーザーの属性情報を活用して、最適な広告コンテンツを生成し、表示します。
動的リマーケティングでは、データフィード(商品データの情報)とユーザーリスト(ユーザーの行動や属性情報)の両方を活用して、個別の広告をパーソナライズします。
商品レコメンドエンジンがユーザーごとに最適な商品を選択し、広告に表示することで、ユーザーの関心を引き、再度ウェブサイトやアプリに誘導することが目的です。
動的リマーケティングは、効果的なパーソナライズ広告を実現するための有力な手法であり、ユーザーのエンゲージメントやコンバージョン率の向上に寄与します。
主要な広告プラットフォームやデジタルマーケティングツールは、動的リマーケティングをサポートしており、データフィードとユーザーリストの組み合わせを活用して自動化された広告配信を行うことが可能です。
ユーザーデータ
ユーザーデータを活用した広告ターゲティングの手法です。
1カスタマーマッチ(Customer Match):
カスタマーマッチでは、顧客のメールアドレスや一意の識別子などを広告プラットフォームにアップロードし、それを基に広告のターゲットリストを作成します。
これにより、メールアドレスに関連付けられたユーザーに対して、広告を配信することができます。顧客の再訪を促したり、特定の広告メッセージを送るなど、よりパーソナライズされた広告体験を提供することが可能です。
2類似ユーザー(Lookalike Audience):
類似ユーザーは、主にディスプレイ広告やソーシャルメディア広告などで活用されるターゲティング方法です。
まず、広告主が特定のターゲットユーザーセグメントや顧客リストを持っている場合、それを基にして似たような属性や行動パターンを持つユーザーを見つけ出します。
その後、広告プラットフォームは類似ユーザーを自動的に生成し、広告配信の対象とします。この方法を使うことで、既存の顧客ベースに似た興味やニーズを持つ新たなユーザーにアプローチすることができます。
これらの手法を活用することで、よりターゲットに合わせた広告配信が可能となります。
カスタマーマッチでは既存の顧客との関係を強化し、類似ユーザーでは新たな顧客を獲得するためのアプローチを行うことができます。
これにより、より効果的な広告キャンペーンを展開し、マーケティングの成果を向上させることができます。